こんにちは!

暑さが本格的になってきて溶けてしまいそうです。

今年こそは痩せようと思います。

 

では、第4回目くらしの随筆〖最後の一太刀〗

 

◎くらし随筆・3月2日付

  鈴木 明夫
  
  「こんなに短くなんて、言ってないわよ!!」
  突然、泣き出すお客様。全身の血の気が引き、冷や汗がでる。やってしまった。
      ◇
 神経を尖らせて慎重に切ってはいるが、時には失敗する事がある。途中までは完璧でも最後に失敗した瞬間、全てが無に返る。それぐらい前髪は重要なポイントなのだ。
 どんな物事でもそうだが、ちょっとした気の緩みが命取りになる。皆さんもスポーツ、仕事、コンテストなど、最後の最後にやってしまったという経験を一度はした事があるだろう。
 東京での修行時代、師匠にいつも言われてきた事がある。
  「お前には必死さが足りない。一つ一つの動作に命を懸けて臨んでいるのか??」
  正直言われた時は「はぁ?何言ってんだ??」と思ったが、自分がお客様を任せられた時に初めて言っている意味が分かった。人一倍努力はしたが、僕には足りないものがあった。
  命をかけるぐらい物事を真剣に考えているのか??緊張感をもってやっているのか??という意味を師匠は伝えたかったのだろう。
 緊張感をもって必死に考えた時に見えてくる世界は変わっていくと感じる。
      ◇
 最後に、自分自身に問いかけたい。
  「全ての事に命を懸けて臨んでいるのか??」
  (クリエイティブロダン代表・内郷)